
ハーブを辞めて5年
※日本国内での大麻所持、使用は法律で禁止されております。
5年間で私の日常は色々と変わっていた。
1番でかい変化は、地元を離れて一人暮らしを始めていた事だ。
その間、大麻やハーブといったものには手は出さなくなっていた。
手は出さなくなっていたというよりも、地元を離れて大麻を入手するツテが無くなり、ハーブは毒になり吸えたもんじゃない。
必然的に辞めるしかなかった。
借金300万円時代
2016年〜2017年
どこでなにを間違えたのやら
当時の私には借金が300万円ほどあった。
地元ではない土地
知り合いもいない
地元より都会ではあったが、遊ぶ人とお金もなく
退屈な休日に我慢できずに、消費者金融でお金を借りてパチスロに精を出してしまったのだ。
「借りた金で勝負して、勝ってすぐに返済すれば問題ない」
クズの常套句である
借りて打って返して
借りて打って借りて打って返して借りて打って、、、。
同じことを繰り返してる。
いや、同じならいいが借金はだんだん増える。
ギャンブルで常勝できるわけがない。
まるで解けない呪いだ
それが気づいたら一社の消費者金融の満額分借金してしまい、ここでやめればいいものを次の消費者金融に借りる
その繰り返しで気づいたら借金が300万円。
馬鹿の極みである。
後悔しても、もう遅い。
使ったお金は戻らない。
私の月給から生活費と借金の返済を引くと1〜2万円程度残る
「今月から節約して、もうギャンブルは絶対やらない」
と誓うが
気づいたらなんとかお金を作り、パチンコ屋へお金を払って滞在時間とタバコを吸った分、寿命を縮める。
ゆるやかな自殺だ。
債務者の行動はワンパターンだ。
ギャンブルで作った借金なら、ギャンブルで返そうとする習性がある。
そのギャンブルで300万円の借金を作ったのに、まだ返せると思っている。
まるで学習しない。
「私は安月給から生活費と借金の利息を払って、のらりくらり生きるゴミのような人生を送って終わるのか。」
計算したら、どれだけ頑張っても返済には何年もかかる。
だがそれはちゃんと毎月決まった額を返済して、節約して生活した話だ。
とてもじゃないが、そんな生活を何年も続けられない。
ギャンブルから抜け出せない今のままでは何も変わらない。
状況は悪化していく
でもこうなってはどうしていいかわからない。
仕事を頑張っても給料が上がるわけじゃない。
自己責任だから自分でどうにかしなきゃいけないのだが、どうにもできないのだ。
なにかきっかけはないか?
そう頭でわかっても、パチンコ屋に行くのが債務者だ。
もう諦めて、詰んでる人生をダラダラ消化するしかないのか。
なにかきっかけはないか?
そんなことを考える日々だった。
運命的な出会い
そんな日々を送っていた私に運命的な出会いが舞い降りる。
その当時に使っていたSNS内で「ピーチ姫」というアカウントと私は仲が良かった。
私は趣味でDJをやるのだが、ピーチ姫はハウスやテクノという四つ打ちの音楽が好きでアーティストをオススメしあってたらSNS内で仲良くなった。
よくある話である。
ある日
ピーチ姫から「会ってみませんか?」というDMが届いたので会う約束をした。
ピーチ姫と私の住んでる地域は偶然にも同じだった。
「じゃあこの日にここに来てください。」
と、マップのリンクが送られてきた。
そこは住んでた地域の繁華街にあるBARだった。
「この日にテクノのDJイベントあるから一緒に行きましょう」
BARで開催されるイベントのお誘いだった。
断る理由もなく、私は快諾した。
当日
私は携帯でマップ確認しながら、夜の繁華街を歩く。
そこは地域で1番の繁華街の更に飲み屋街
BARやホストやキャバクラが軒を連ねるエリアだった。
イケイケのキャバ嬢だと思われる女性や
イケイケのホストだと思われる男性がチラホラいて、少し怖い雰囲気だった。
「これが夜の世界か、少し緊張するな」
そう思いながら目的地に向かう。
目的地は某雑居ビルの4階。
そのビルの2階がホスト、3階がキャバクラ
そんな雑居ビルだった。
「大丈夫か?ここ?」
と思ってたら、なにやら怒鳴り声が聞こえてきた。
イケメンのホストっぽい男性が
「俺が段取りしたのにお前どうしてくれんだ!!こら!!」と電話でキレてる
「大丈夫か?ここ?」
雑居ビルに入り、エレベーターを待っていたら後ろからイカツイ感じで明らかにカタギではない雰囲気の人が来て、エレベーターが一緒になった。
「大丈夫か?ここ?」
そのイカツイ男性と私は4階で降りた。
そのフロアには
ドアの前に監視カメラがついているお店があり、そのイカツイ男性は監視カメラに向かって免許証のようなカードを見せていた。
するとドアが開き、店の中に入っていった。
(あとから聞いた話だと賭け事をやってる会員制の店だったらしい)
「本当に大丈夫か?ここ?」
そして、その賭け事の店の奥に目的地のBARはあった。
「ここだな」
と携帯を開き、SNSからピーチ姫にDMを送る。
すると
「もうお店の中にいるよ。カウンターに1人で座ってる」
と返事が返ってきた。
「いや、出てこいよ」
そう思いながら、BARに入った。
つづく