大麻栽培には強い光が必要になります。
室内栽培では1ft²(約30cm四方)につき2000ルーメンが最低限必要です。ルーメンとは光の光束の単位です。
これ以下の光束だと大麻の成長は遅く、茎の節間の間隔が広くなります。
1ft²(約30cm四方)につき2500ルーメンであれば理想的で、二酸化炭素のレベルを調節できるのであれば3000ルーメンが最適です。
室内栽培にはHIDランプが最適です。
(最近の主流はLEDランプになっていますが、今回はHIDランプの話をします)
HIDは主に3種類に分けられ、高圧ナトリウムランプ(HPS)、メタルハライドランプ(MH)、水銀ランプ(MV)です。
メタルハライドは幅広いスペクトルを放出するランプ、水銀ランプは高彩度、HPSは黄色、もしくはピンクやオレンジ系の色合いで街路灯の色と同じです。
HPSは発芽から収穫まで通して使えます。
HPSを使った場合MHよりも収穫が1週間遅れたという実験結果もありますが、収穫量はHPSのほうが多いので1週間待つ価値はあります。
初期費用が安く簡単に手に入るHIDは蛍光灯と水銀ランプ(MV)です。
MVは175ワットの出力に対して8000ルーメン、それに対してHPSは150ワットで15000ルーメンとほぼMVの2倍の効果。
またMVは色のスペクトラムもあまりよくありません。
HPSは赤色光が強く開花期に最適、メタルハライド(MH)は青色光が強く成長には欠かせません。
残念ながらMVは植物の成長にとってはこの3種類の中で最低のスペクトラムですが最大の利点は値段が安い点です。
無料で手に入るのであれば別ですが.お勧めしません。
電気代や効率を考えれば、初期費用で節約できた金額を簡単に超えてしまうからです。
400ワットのHPSは約45000ルーメン、毎日500ワットを休み無く照射するとして1か月の電気代は約$20 (国によって異なる)となれば、半分の電力で同じルーメンの出力、もしくは同じ電力で倍のルーメンであれば1年で初期費用の差額は回収できるでしょう。
2年目以降も使い続けれるのであればもう説明も不要です。
これは単純な初期費用と運営(栽培)費用の計算です。
そしてHPSを使用した場合の成長スピードと収穫量の多さはこの計算の条件には入っていません。
この条件も考慮すればHPSは最初の収穫で元がとれ、MVや蛍光灯の倍の効率で早く開花できしかも穂も大きいのです。