大麻は日照時間が短くなると(暗い時間が1日のうち11-13時間)秋から冬になると錯覚し花をつけて種を実らせようとします。
そのため室内栽培では栽培スペースを成長段階と開花、収穫段階の2つに分けて栽培する事が可能です。
開花段階のスペースには一切光が差し込まないように暗くする事で数日から数週間で開花させる事ができます。
大麻が充分成熟(30cm以上)すればほとんどは開花と収穫のための準備段階といえます。
開花させるためには、照明装置にタイマーをつけ光が差し込まない完全な暗い時間を設ける必要があります。
屋外の温室も上から毛布で覆うことで夏の間でも長めの夜=暗い時間を作り出す事で同じ効果が得られます。
12時間(光)12時間(暗闇)のサイクルを、きっちり2週間続ければ花が咲き始めるはずです。
最初の2週間を過ぎれば大丈夫ですが、成長段階に逆戻りさせないためにも完全に花が咲くまでこの作業を続けたほうが良いでしょう。
屋外においては春と秋は開花に充分な長さの夜があります。
室内から屋外に移すだけで自然に花が咲くこともあります。
秋が近い晩夏は最初の2週間だけ覆いをかけて強制的に花を咲かせますが、その後は自然に、そして急速に日照時間が短くなるので覆いは不要です。開花中の大麻にはリン酸を多く含む肥料を与え、きっちり12時間、光や満月以上の明かりから隔離します。
13時間の日照と11時間の暗闇が開花段階初期に花のサイズを大きくします。
最短時間(8-10日)で収穫したいのであれば暗い時間を長くします。
ただし収穫高は減る事になります。室内栽培であれば2つの同じサイズの棚を使うといいでしょう。
ひとつは1日12-13時間の照明、もうひとつは24時間照明をつけたままにします。まずは24時間つけたままの照明の棚で栽培を始め、数週間後に開花と収穫のために照明時間の短い棚へ移します。移す方の棚は成長後の大麻を置くので、成長段階用の棚よりも高さが必要です。
収穫が近くなれば置き場所をセーブするためにこれらを屋外に置いてもいいでしょう。遮光カーテンは黒いビニール素材や光を通さない素材のもので、裏が光を大麻に跳ね返すような反射素材のものがいいです。必要のないときは紐でまとめられるようにして、ベロクロで端を留められるようにしておけば完全に光を遮断できます。高いところに取り付けられた棚は他人に気付かれにくく、どんな部屋にでも取り付けられます。あなたが自分で指摘しない限り訪問者には決して気付かれません。目の高さより上にあることと棚から光が漏れないようにしましょう。花を付けた大麻はリン酸の多い5-50-17のような肥料を好みますが、10-20-20でも充分です。
栄養分は最初の花が咲いてから水をあげるたびに補給してください。微量元素も同様に必要です。
下記のような養分が含まれた肥料を入手できれば個別に微量元素を与えなくてすみます。※あくまで参考にしてくださいホームセンターなどでは芝生の剥げた部分などに使う鉄分の多い液剤を販売しており、ハーブの栽培にも使えます。
こうした量販店のものは水栽培用に特別に作られ室内栽培専門店で売っているものよりはるかに安価で充分な効果も得られます。水栽培用開花期溶剤 1ガロン(3.7L)当たり1ティースプーン 高リン酸値肥料 15-30-15もしくは5-50-17など1/2ティースプーン エプソムソルト(硫酸マグネシウム)1ティースプーン 酸素供給剤(任意)1ティースプーン 微量元素何度もお伝えしますが、開花期の暗い時間には決して自然光が差し込まないようにしましょう。光に反応するホルモンのせいで開花を遅らせる原因となります。
どうしても作業に明かりが必要な場合でも、かすかな月の光程度で5分以内にとどめましょう。
開花期には剪定も最小限にしてください。ただし、この時期でも緑色光は栽培に影響しません。
こうした照明は専用の園芸ライトが売っていますが、緑色の電球であればどれでも問題ありません。最も簡単なのは手入れをしない時間を暗くする時間に設定する事です。
個人的には午後7時から午前7時に照明を当て、仕事の後や出勤前、一晩中でも作業が出来るようにしています。忙しすぎて時間がないときは照明を切ることで夜であると錯覚させ、開花を邪魔しないようにしています。花が咲いている大麻に過剰に霧吹きなどで水分を与えるとカビや腐敗を招きやすくなります。特に室内栽培では開花期に湿度を下げるように。開花期の大麻が最もデリケートなのです。照明時間を1日12時間にしてから1-2週間で最初の花が咲きます。すべての節間部分の球根のように膨らんだところを良く見ると2本の白い毛のようなものが生えています。
これが大麻のオスかメスかを判断する一番簡単な方法です。
背丈や葉の茂り具合からではオスメスの識別はできません。照明時間を元に戻して3-6週間で全ての成長部分はこの白いめしべで覆われます。これらは成熟した花で、さらに成長を続け大麻を覆います。大麻によっては照明時間を戻すまでいつまでもこの状態が続くものもあります。
咲き誇る花が熟してきたと感じたら(十分な量の花が咲いたら)、照明時間を8-10時間にします。ここから急速に花が熟し種をつけ、2-3週間後には収穫が可能になります。屋外栽培では日照時間に合わせて自然に実を熟させていくこともできます。また時間はかかりますが収穫高をあげるために開花段階を完全に終わらせるまで12時間の照明時間を続けることもできます。日照時間が通常の開花がはじまる段階の時間よりも長くても、開花の最終段階では屋外に出します。ひとたび開花状態が最大に近くなったら成長段階へ逆戻りする時期は過ぎており、日照時間に関わりなく開花の最終段階に向かいます。こうして室内栽培のスペースを空けることで次のクローンを開花段階に運べます。白い毛のようなものが赤やオレンジ、茶色に変わり、樹脂で膨らみます。
8割がた、めしべが変色したら収穫まですぐです。大きく育ったバッズには触らないようにしましょう。
出来具合を確かめる際に手を触れられるのは大き目の葉だけにしましょう。
THCが指についてしまい、せっかくの収穫高を減らすことになってしまいます。